龍涎香は、どうやって手に入れられるのか?

身体に効くフレグランス
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2023年1月、大阪の淀川に現れたマッコウクジラ。淀ちゃん(よどちゃん)と呼ばれて、その姿を一目見ようと、現場を訪れた人の数も話題になりました。

そこから、一躍注目をあびた「龍涎香(りゅうぜんこう)」について、今回は紐解いていきます。

そもそも、龍涎香はどうやって採れるものなのか?媚薬と言われるけど、香りってどんななもの?など、様々な情報を知っていきましょう。

龍涎香の歴史からも、どんないわれがあるモノだったのかを見ていきます。
これで、あなたも龍涎香マニアになれるかも??

海岸の漂着物、龍涎香(りゅうぜんこう)

マッコウクジラからのみ採取できる「龍涎香」。
実は、1000頭に1頭の割合でしか、龍涎香は見つかりません。とても希少性の高い香料なんですね。

では、どの様にして「龍涎香」は手に入れることができるのでしょうか?

龍涎香は海からの漂着物として、主に海岸で発見されることが多いものです。
パッと見では見分けが付きにくい漂着物も多く、犬と共に見つけるハンターもいます。

合わせて読んでおきたい記事
■龍涎香犬を育てて、アンバーグリスハンターとして一攫千金?!
https://bariberry.jp/staff/getting-money-ambergrishunter-with-ambergrisdog/

昔なら"捕鯨"ということも少なからずあったでしょう。
歴史を紐解いていきますと‥‥昔は、欧米が食用ではなく「鯨油(ランプなどの灯りの燃料)」目的で、マッコウクジラをたくさん捕鯨していた史実があります。

1841年から1914年までの73年間に、アメリカの捕鯨船がマッコウクジラの腸内から直接採った龍涎香の総量はわずか2tだったそう。(平均にすれば、年間30kgの計算)

ちなみに、"クジラ"と聞くと、捕鯨のイメージが強くありますが、マッコウクジラは脂が強すぎるらしいので、あまり食用には向かないんですね。

そして現代は、ワシントン条約によって保護され、捕鯨は国際的に禁止されています。(ただし、食用文化のある一部の国はやっているとの話も。)
日本が、調査捕鯨しているのは、主にミンククジラとかになるのだとか。

合わせて読んでおきたい記事
■アンバーグリスと捕鯨
https://ambergrisjapan-blog.com/hogei/

ちなみに、マッコウクジラは食用には不向きとは言いましたが、よく調べてみますと‥‥「くじらのコロ」と言って、主に関西地方で"おでんの具材"として知られているものがあるそうです。

引用情報
カパりんブログ「マッコウクジラは食べられる?食用は不味いのか美味しいのか調査」
https://caparin.com/point/news/physeter-macrocephalus/

龍涎香の歴史

では、龍涎香の歴史についても面白い話があるので見ていきましょう。

今でこそ、龍涎香はマッコウクジラから採れるもの、という理解があります。しかし昔の人は、いろんな想像を巡らしていました。

龍涎香(りゅうぜんこう)

古代のアラビア人は、海岸に生えている木の樹脂が、海中にまで長くのびた根から分泌されて固まり、それが龍涎香になったと考えていたそうです。
つまり、龍涎香は植物起源のものと考えていたんだそう。面白い発想ですね。

一方で、東洋ではひろく「龍涎香」と呼ばれており、想像上の動物ではあっても、龍であるからには動物起源という発想だったことになります。

日本鯨類学古典である「鯨史稿」に記されている情報によると、西の遥かかなたの大食国(アラビア)に"龍涎島"という龍の住む島があった。
春の季節になると龍が交尾をして、そのときに滴り落ちたヨダレ(涎)が固まったものが「龍涎香」だと言い伝えられていたそうです。

いずれにせよ、「龍涎香(りゅうぜんこう)」は海岸にたまに漂着する極めて珍しく貴重な宝物であり、10世紀頃には同じ重さの金と取引されたというエピソードもある代物です。

その効果としては昔は、てんかんやチフスの特効薬と考えられたり、腸閉塞や下痢、さらには寄生虫や悪霊払いにさえ効力を発揮していたと記述が残されています。
さらに中国では、不老不死の薬効まで期待されていたそう。それだけ魅惑的なものなのでしょう。

何より、歴史の中で「龍涎香」に一番求められたのは"媚薬"としての効果です。
これが、現代でも龍涎香=媚薬の香りと言われるゆえんです。

引用情報
「マッコウクジラの自然誌」著者:加藤秀弘

媚薬と言われる「龍涎香」の香りとは?

さて、龍涎香は実際どんな香りがするのでしょうか?

海岸に漂着物としてやってくることが分かりましたが、それはつまりマッコウクジラの糞と共に体外へと排出されて、私たち元へと運ばれてきます。

アンバーグリスジャパン顧問のだいさん曰く、

なんだそうです。

龍涎香が"香り"として使われるには、海水や太陽・風などに当たって、数年から数十年‥‥ときに百年越えをして、熟成されることに意味があるんですね。

しかも、途中で他の動物に食べられてしまう可能性もあるのだとか。

合わせて読んでおきたい記事
■竜涎香 “浮かぶ金塊” を探そう!
http://chikyu-to-umi.com/kaito/ryuzenko2.htm
■竜涎香(りゅうぜんこう)とは
http://chikyu-to-umi.com/kaito/ryuzenko.htm
■奇跡の香料「龍涎香」のおはなし
https://ambergrisjapan-blog.com/miracle_fragrance_ambergris/

こうしてやってきた希少な龍涎香は、香りのグレードが大まかに3種類あります。

昔の商人は、黒褐色をしたものを「ブラック」と呼び、波や風、太陽にあたるうちに丸みを帯びてきた、やや灰色がかったものを「グレー」と呼んでいたそう。
この段階になると値もやや上がります。

さらに、淡い金色になると、最高級の「ゴールデン」と呼ばれました。
ランクとしてはここまでですが、金色の中でも白墨のような色をしたものがさらに高価と言われていたそうです。

では、現代はどうでしょうか。
龍涎香普及団体のアンバーグリスジャパンでは、以下のようなグレード分けをしています。

龍涎香(りゅうぜんこう)のグレード

低級品の黒、中級品の茶、最上級品の白、3つのグレードになります。

龍涎香は、塊そのままでは「え?!」という香りに感じることが多く、例えば"低級品の黒"は糞臭が強く、これが媚薬になるのか?!と疑うほどの香りです。苦笑

ですが、抽出していく過程で魅惑的な香りへと変化していきます。

バリバリーのアンバーグリス(龍涎香)チンクチャーは、中級グレードの茶と、最上級グレードの白の2種類の香りをご用意しています。

アンバーグリスチンクチャー・ナチュラルブラウン

アンバーグリスチンクチャー・ナチュラルブラウン 10ml:10,780円(税込)

アンバーグリスチンクチャー・ホワイト

アンバーグリスチンクチャー・エンシェントホワイト 10ml:27,500円(税込)

珍しい、天然の龍涎香チンクチャーです。
実際に嗅いでみると、ナチュラルブラウンエンシェントホワイトの香りの違いを実感できますよ!

香りをご自身で作られる方にオススメです。精油と一緒に使ってみてください。
龍涎香チンクチャーを加えることにより、香りがさらによくなります。

龍涎香探したい人向けセット(香りサンプル・見分け方教材付き)

龍涎香探したい人向けセット(香りサンプル・見分け方教材付き) 各0.25ml:3,800円(税込)

「龍涎香探したい人向けセット」は、香りのミニサンプル+フルカラーの"龍涎香の探し方・見分け方の教材"の資料付きです。
これで、あなたも龍涎香ハンターにチャレンジ出来るかも!

幻の香料「龍涎香」の魅力

龍涎香がどこからやってくるものなのか、これで知れたかと思います。

龍涎香(りゅうぜんこう)

バリバリーで扱う、龍涎香の香りは他にもありますよ。

愛用者が多く人気なのが、「お母さんのためのくじらオイル」と、「生命のフレグランス」と「豊かさのフレグランス」です。

その人気のフレングランスがお得に試せる、「龍涎香フレグランスサンプル3本セット」もあります。
生命のフレグランス:陰」と「生命のフレグランス:陽」と「豊かさのフレグランス:ホワイト」3種類の香りが楽しめます。

龍涎香には、現実を変容させ、人の本能を揺さぶる魅惑のようなチカラが秘められています。

なんとバリバリーでは、媚薬としても使われてきた龍涎香を食べられるものもございます。
龍涎香キャンディー」は、舐めると"身体が緩んで、緊張がほぐれる"や、"女性性が高まる"とのお声も。

ぜひ、一度「龍涎香」の持つチカラに触れてみてくださいね!

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