草木染めの製品を使ったことはありますか？
近年では、衣服やバッグなどは、そのほとんどが合成染料で染められています。この＂合繊染料＂と区別するために、植物や動物など天然の材料を使う「草木染め」があります。
ここでは、草木染めとは何なのか？草木染めのメリット・デメリットなどの特徴、おすすめの草木染め製品をご紹介していきます。
草木染めとは？
Bariberry チャクラカラーストール 水色
草木染めとは文字通り、植物の葉・茎・花・枝・樹皮・根・種・果実などを利用して、布などを染める技術です。
染料の原料として、動物や鉱物などを使う場合も草木染めに分類することがあります。
染料として使われる植物の部位を煮出して、色素を取り出し、その煮出し液に布を浸して色を染めつけていきます。
合成染料との違い
天然の素材を使う草木染めに対して、＂合成染料＂は有機合成化学の過程によって人工的につくられる染料です。
合成染料は＂化学染料＂とも呼ばれ、発明されたのは1800年代で、「縄文時代から存在するといわれる草木染め」に対して歴史は浅くなります。
その歴史は短いのですが、合成染料は安価で、色の強弱などの調整がしやすく、色が安定しており、長期間保存しても色あせしにくいのが特徴です。
このような理由で、合成染料は生産される製品の多くに活用されています。
草木染めの特徴
特徴① 草木染めのデメリット
＂合成染料＂と比較して、「草木染め」は染め上げるまでに多くの工程を必要とし、染料の素材となる植物の状態で色の調子や染め上がりにムラがでやすく、色が褪せやすいという特徴があります。
また、原料の調達から〜染め上げ〜製品としての仕立てまで、非常に多くの工程を必要とするため、価格的には高価になってしまう傾向があります。
特徴② 草木染めは環境にやさしい
「草木染め」は天然の素材を使うため、環境にやさしいというメリットも見逃せません。
＂合成染料＂の場合、工場から大量に出る排水が環境に悪影響を及ぼすことが心配されますが、「草木染め」では重金属を含む薬液を使用しない限りは環境への影響を及ぼすことはありません。
特徴③ 草木染めの色はやさしい
「草木染め」の特徴として色に自然なニュアンスがあり、合成染料の画一的な色合いと比較するとやさしいイメージがあります。
＂合成染料＂のような鮮烈な色はありませんが、自然にしかない何ともやさしい色が草木染めの特徴です。中間色やアースカラーといった自然な色なら、草木染めにしかない風合いを楽しめます。
特徴④ 草木染めには薬効が期待できる
植物には、人間の健康維持に役立つ薬効を持つものがあります。その薬効をもつ植物の部位が染料として用いられると、その薬効も繊維にしみ込みます。
昔の人々はこの薬効を用いてさまざまに活用してきました。
例えば、＂藍染め＂の虫よけや抗菌作用は有名で、藍染めの作業服は虫除け、ヘビ除けの効果があるといわれます。
おすすめの草木染めグッズ
おすすめ草木染めグッズ① シルクマスク＜枇杷染め＞
Bariberry シルクマスク
マスクが手放せなくなる季節には、草木染めのマスクがおすすめです。
特にさまざまな薬効を持つことで知られ、「大薬王樹（だいやくおうじゅ）」と呼ばれる、枇杷の葉を使って＂草木染めにしたマスク＂は、ベージュ～ピンクオレンジ色でやさしい雰囲気を与えます。
顔に直接つけるマスクには天然素材のものを選ぶと、マスク生活がぐんと快適になります。草木染めのやさしい色合いと、シルクのなめらかな感触で心地よく過ごしてみてください。
おすすめ草木染めグッズ② ぽかぽか魔法の腹巻 茜と蘇芳の重ね染
Bariberry ぽかぽか魔法の腹巻
ぽかぽか魔法の腹巻 茜と蘇芳の重ね染 希望小売価格 : 7,200円→価格 : 5,500円（税込）
「草木染めの腹巻」も草木染めのメリットを感じられるアイテムです。
体が冷えるとおなかの調子が悪くなるなど不快な症状の原因になることがあります。おなかをあたためることでご自身の健康をコントロールしやすくなるかもしれません。
コットンとシルク、天然素材でできたバリバリーの草木染めのやわらかいピンクの腹巻は、茜と蘇芳を使って一枚一枚丁寧に染め上げられています。
バリバリーでは、オールドテクノロジーと呼ばれる伝統的な手法で、草木の生命力をこめて仕上げています。
おすすめ草木染めグッズ③ストール
Bariberry チャクラカラーストール
バリバリーのオーガニックコットン100％の草木染めストールは、チャクラにあわせて7つカラーバリエーションが楽しめます。
ちょっと肌寒いときに・オフィスでの冷えが気になるときに、やさしい肌触りの草木染めストールが活躍してくれますよ。
ふわっとかるい感触をぜひ体験してみてください。
草木染めに使う植物とその効果
現在では、身に着ける布製品をすべて＂草木染めのもの＂にするのは、少々現実的ではないという状況です。
しかし、「草木染め」の技術は2000年もの時間をかけて人間と植物が育んできた大切なものです。この技術がすたれることなく、いつまでも続く環境を守っていくことが大切ですね。
草木染め製品のやさしい使い心地をぜひ試してみてください。
合成染料との違いを実感して、その価値を理解していただけたらうれしいです。
