バリバリーの製品を染めてくださっている草木染作家 佐藤麻陽さんとバリバリー代表 吉田とスタッフゆうこさんが草木染の薬効や思いなどをインタビューしました。
佐藤麻陽(さとうまよお)
染色家。1979年生まれ。
2005年より伊豆大島と横浜を行き来しながら染色の仕事に携わる。
染料店で仕入れる染料の他に、季節の野山の生き生きした植物から抽出した天然の色を、
天然の素材に染めることにこだわりを持つ。
その作品はあたたかな風合いがあり、身につける人をやさしく包み込むと好評。
現在は鎌倉・二階堂に拠点を移し、自然の中での暮らしをいつくしんでいる。著書
ブティック社 「草木染めレッスン帖」 2017年出版
ブティック社 「草木染めレッスン帖」 2019年改訂版
2005年より伊豆大島と横浜を行き来しながら染色の仕事に携わる。
染料店で仕入れる染料の他に、季節の野山の生き生きした植物から抽出した天然の色を、
天然の素材に染めることにこだわりを持つ。
その作品はあたたかな風合いがあり、身につける人をやさしく包み込むと好評。
現在は鎌倉・二階堂に拠点を移し、自然の中での暮らしをいつくしんでいる。著書
ブティック社 「草木染めレッスン帖」 2017年出版
ブティック社 「草木染めレッスン帖」 2019年改訂版
吉田 恭隆(よしだやすたか)
バリバリー代表
アンバーグリスジャパン代表
肌が弱く、身心を損ねた経験から
自然の力を生かした製品作りをはじめる。
鬱状態で身体が動かなくなってしまった時に、
自然のものに触れると自分の中の生命が動き出すことに気づき、
香水や香りのオイル、草木染めの製品などを開発。
代替医療の先生やセラピストと科学的検証をし、
目に見えないものの力を伝えている。
また、アンバーグリスジャパンとして古来より香料や薬として珍重されてきた
龍涎香の研究や製品開発にも取り組んでいる。
バリバリー独自の草木染への思い
⇒【インタビュー】草木染作家佐藤さんとバリバリー代表吉田との出逢い
植物の薬効が染みこむ草木染
草木染めって、薬効を布に移すっていう、前も話したか忘れちゃったんですけど、お薬を服用する言葉の語源が洋服を草木染めで染めた洋服、衣ですね。草木染めで染めたものを、まとう事で薬効を取り入れてるんだと服用する。服として用いるっていう、薬効の語源なんじゃないかって説もあるっていうので、その植物の薬効が染み込んでると思うんです。で、枇杷って本当に身体を温めてくれるので。
調べると筋肉弾強効果があるって書いてあったので、そういう所も影響があったりするのかなって思ったりするんですけど。
枇杷染めって歴史は長いんですかね。
長いんじゃないですかね、民間療法的な。枇杷は良いと思います。染めた後、残った残液で足湯と手を、いつも草木染めやってるんですけど、他のでそこまでやろうって思ってなくて。ビワだと余ってるとお風呂にどぼぼといれちゃったりしたくなりますね。
素敵。血液浄化作用みたいなの書いてありました。良いですね。
枇杷染シルクマスク
枇杷染シルクレッグウォーマー
枇杷染オーガニックコットンストール
最高級枇杷染自然栽培コットンストール
ヨモギのお話
ヨモギが楽しみ。
そうですね、今やっとチビチビっとしてるので。
ヨモギは、この家の周りのよもぎを使われているのですか?
ヨモギは、ちょっと秘密の場所があるんです。もう本当にそこは昔ながらの自然が残ってる場所なので毎年元気なヨモギなのでそこのヨモギです。
そこのヨモギを、どの辺を取るんですか?全部?茎ごととか?
茎ごとですね。しっかりどっしり。ほやほやしてる子よりも、凛って元気になってる旺盛なヨモギの方が良いので。
それを取ってきて乾燥とかさせずにそのまま?
そのままですね。生の状態で。そうするとキク科の特融の香りがすーっと染めてても気持ちいいですね。でヨモギで染めてると、最初スーッとした香りで何て言うのかな。ピリッとするんですけど、そこから凄い緩むんですね。染めてる私自身も緩むので、受け取る方もきっと気持ち良いと思います。
春のその息吹をそのまま取ってきて焚いて染めるんですね。
ビワも染めていただいて薬効が凄かったんで、同じように薬効強い植物シリーズってなんだろう?て言って、ヨモギは?ってなったんですけど。
どういった薬効がありますか?
どういった薬効がありますか?
ヨモギは特に女性に良いって言われていて、女性ならではのトラブルだったり、女性ならではのその疲れであったりって言うのをのサポートをしてくれる植物と言われていますね。
身体を温めるとかそんな感じですか?
そうですね、身体を温めてくれるし、その滞っている部分も流してくれるし。
ちょっと枇杷な感じに少しにてる所がありますね。
似てる。そうですね何か枇杷は暖色系の感じの温まり方だと、言うイメージだとして。ヨモギはお月様のその静かな青白い光のような癒され方と言うか。
2年熟成のよもぎ染マスク
2年熟成のよもぎ染ふんどしパンツ
よもぎ染シルクマスク
薬効の強い草木染について
んー面白い。他に何か薬効の強いシリーズでおススメってありますか?
薬効を優先に考えていくとドクダミとかも良いんですけど。ドクダミはお色が、なんて言うのかな一定じゃなくて、難しいかな。でも薬効は凄くありますね。ドクダミでって方もいらっしゃいますし。
ドクダミはいつが旬ですか?
夏くらいですね。お花が咲いて花の軸もピンクでピーンとなってて。いろいろでも、どの植物もみんないろいろあるから。
ですよね。
あと私が好きなのが秋になるんですけど、セイタカアワダチソウ。やっぱりヨモギと同じでキク科の植物なんですけど。
あれも染めにされるんですね。
あれはすっごい可愛い黄色になりますし、可愛いと言うか上品な黄色凄く乙女な気持ちになれる、元気な黄色じゃなくて、秋の日差しのような凄くこう詩情、ポエムの気持ちを掻き立てられる様な黄色ですね。薬効も、あれは染めていて身体が温まりますし、出ていく感じがします、悪いものが。浄化作用あると思います。
それでストールとか作ってみたいね。
凄く良いなぁって思いました。
この薬効シリーズ語って頂いて、その映像とあのストールとか出したいね。
セイタカさん凄くおススメです。美しく、本当に出てくデトックスを感じます。
おススメしてもらってるんですよね、良いよって。
染めた後の必ずセイタカさんはお風呂に入れるんですけど。温まり方が全然違う。
秋には是非。
それもレッグウォーマーにしてもらいたいね。面白いなセイタカさん。
ビワ染め、ヨモギ、セイタカさん。
ドクダミは?
ドクダミはどんな色になりますか?
ドクダミはね、黄色からベージュ色って感じで。ちょっとバラつきがあるんですね。
ビワでピンクベージュ黄色とヨモギで緑と、なんか良い感じですね。えー、嬉しいな。ビワ染めして頂いてちょっとピンク味が強いのとベージュ味が強いのと二つ分かれるなって思ったんですけど。あの色の違いは何ですか?
あれは本当にビワの
成分的なこと。
そうです。そうです。枇杷がどこに生きていて土だったり水だったりの差です。枇杷はあのピンク味なお色と、なんて言うのかな黄な粉みたいな柔らかいベージュの黄色っぽいっていうのに分かれます。
どっちかに分かれる?
そうですね。
ネックウォーマーがその二つに分かれてて、どっちも素敵だなぁって思っていて、違いは何なんだろうねって思ってたんですけど。そうだったんですね。木の土の様子で。
そうですね。それそれ。
おもしろい!染めあがるまで、どんな感じか分からないんですね。
そうですね。煮だしていって様子を見ながら、でもだいたいちょっと枇杷は時間を置いてあげると赤みが出やすいので、だから統一したいときは何日も置いて少しずつ調整というか待ってみたりしますね。
ありがとうございます。ヨモギさん何かありますか?
ヨモギさんの質問?セイタカさんと同じくヨモギさんも何かお風呂に入れると良いよと言われて。毒だし的な感じがあるんですね。
日本だけでなく世界で薬効として使われるヨモギ
そうですね、ヨモギは日本だけじゃなくて、世界で薬効として使われている。お隣韓国でもヨモギ蒸しとかあります。ヨモギの学名がアルテミスと言って月の女神様の名前をもらってる。
中央アジアの方のもともとある五穀豊穣の神様が重なっている部分のある神様らしいんですけど、なんかヨーロッパにある方から中央アジアから日本へと大切にしているものですね。
中央アジアの方のもともとある五穀豊穣の神様が重なっている部分のある神様らしいんですけど、なんかヨーロッパにある方から中央アジアから日本へと大切にしているものですね。
そういう月の光っぽい優しさのお話をさっき、されていましたけど、それと学名と合ってるのが面白いですよね。学名とね。
そうですね。そういうのもきっとだから、人の目に見えない感受性って言うかなんかあるのかもしれないですね。
昔の人はそれを感じ取って、『そうなんだよね』って疑いもなくっていうか、『そうなんだよね』ってそうなったんでしょうね。
肌で感じていたんでしょうね。
それだよそれ!(笑)
きっと今と見えてる世界が、感じてる世界が違うんでしょうね。月の奇跡だったり、陽の奇跡だったりって言うのからきっと今の私たちからは考えられない色いろな事を感じてたのかもしれない。あの縄文遺跡から出てきた土器ってその月の軌跡とか型取ってあったり、そこから創造するんですけど。
ヨモギはどんな色になりますか?
ヨモギは季節でだいぶ違うんですけど、黄色っぽい若草色から抹茶色というかウグイス色また季節を経て行くと黄土色っぽい感じになります。
いつぐらい、結構ヨモギは通年で採れるものなんですか?
えー、秋でだいたい花咲いて枯れてっちゃう。
ヨモギも花咲くんですね。ピンとこない。
凄い地味な。
そうなんですか、へぇー。
で、冬は枯れてますね。で春また今ぐらいがちょこちょこちょこちょこ生えてきて、でヨモギ餅にしますね。
ヨモギ餅良いなぁ、美味しいよね、好き(笑)
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