大切なものは目に見えない、非加熱未精製フェアリーフレグランスの秘密 その１

大切なものは目に見えない、非加熱未精製フェアリーフレグランスの秘密

こんにちは！リベレーションブランドバリバリーの吉田と申します。

※この記事は、内海聡先生のメールマガジン寄稿になります。

身体と心のバランスを回復するのに最適な香りを探して

元々敏感肌で、強い香りも苦手だった自分が
代替療法などにふれあい、目に見えないものを大切にした香り
「フェアリーフレグランス™️」を創っています。

そのこだわりの一つが非加熱未精製の製法です。

非加熱というとローフードやスロージュースなど
食べ物の世界ではすでに取り上げられている概念ですよね。
熱を加えないことにより、
４８度以上で壊れてしまうビタミンや
５８度以上で壊れてしまう酵素など
さまざまなものがそのまま残ってくれるので

食の世界では一つの分野として認知が広まっていますよね。
それを香りの分野で実践してみたものが非加熱未精製のフェアリーフレグランス™️になります。

現代の香りの多くは濃縮還元ジュースのようなもの

先程、熱を加えるとビタミンや酵素が壊れてしまうと書きましたが、
実は香りの分野でも同じようなことは起こっています。

香りも一般的な製法は熱を加えて濃縮する方法が採られています。（その他の製法もありますが、ここでは単純にお伝えしています。）
釜の中に植物を入れ、下から水蒸気をもくもとあてていきます。
植物から香りが水蒸気と共に立ち上がっていき、
その水蒸気を冷やして、精油と呼ばれる濃縮した香り物質が採られます。

一般的なフレグランスはそうやって作った精油をエタノールなどに希釈して作られます。
それはまるで、、、、
濃縮還元ジュースのようなもの。

そこでは、香りの中の成分が熱で壊れてしまっているのです。
それだけでなく、他にもいろんなことが起こり、
植物本来の持つ香りの「命の全体性」が崩れていってしまっているのです。

非加熱未精製で抽出した香りはフレッシュジュースのようなイキイキとした香りがします。

自分の心身の調子をなんとかよくしたいと思っている最中
私はこの香りに出会い、その素晴らしさに惹かれて、ここまで１０年間走って参りました。

また代替療法の先生や身体の専門家の方々からもご意見をいただきまして。
実際大変心や身体に良い影響をがあるということがわかってきました。

これから、このような香り作りに至った経緯を綴らせていただければと思います。

１１年ほど前の誕生日、私は精神病院のベッドの上にいました。

昔から何をやってもなくならない、
自分の心の中のモヤモヤ
これを無きものにしようと
瞑想や心理ワークなどに傾倒していったところ
敏感になりすぎてしまい心と身体のバランスを崩し
寝ても覚めても死の恐怖が襲ってくるようになりました。

その時は、内臓が動くだけで死の恐怖が襲ってくる状態でしたので。。。
物を食べれば死の恐怖
立ち上がれば死の恐怖
人に会えば死の恐怖
何か考えすぎれば死の恐怖
と今思い出しても恐ろしい状態でした。。。

実際、その時のことを思い出すことができるようになったのは数年前のことです。
それまでは思い出すと、また恐怖が襲ってくるので思い出せませんでした。

そんな恐怖状態で
寝たきり、食事も取れなくなり
体重も３０kgほど痩せてしまい
死の危険性があるということで
閉鎖病棟に入院することになりました。

ギリギリの状態で、、、

病院ではお医者さんや看護師さんからは
明らかに正常な人間ではないという対応をされますし
自由も全くありません。
色々と話を聞いていくと、
薬漬けにされて、一生このままになる未来が予想され。
「このままではまずい」と思いました。
「このままでは死ねない、ちゃんといきたい」
と死の恐怖の中、生きて日常生活に戻る決意をしたのでした。

そして、
ご飯が食べれないことには退院はできないということ。
また実際に体重がどんどん落ちて命に関わりがある状況だったので
まずはご飯を食べることに。

内臓も弱ってるので、
ご飯を食べると、半日苦しさと恐怖でのたうち回ります。
でも、本当に死んでしまうかもしれないギリギリだったので
覚悟して、食べ続けました。

そして、次は運動、と呼べるほどではないのですが、院内を歩き続けました。
それでなんとか２ヶ月弱で出てくることができました。

病院から出てきたものの

病院から出てきたものの、
依然として身体と心は低空飛行を続けていて。
感覚器官もひどい状態でした。

ご飯は砂を噛むような感じがします。
目に見えるものは色は一応わかるのですが、
なんだか灰色に見えます。
「これが世界が灰色に見えるということか。」
と思いました。

そんな中、少しでも食べて動かなくてはと
１日１０分散歩をするところから始めました。

まだまだ
立ち上がると死の恐怖
ご飯を食べると死の恐怖
歩くと死の恐怖
人と会うと死の恐怖
が襲ってきます。

１日１０分散歩できればいい方で、
ほとんどは動けず、ほぼベッドの上で毎日過ごしていました。

目に見えないけど、僕の身体を動かしてくれるもの

その時思ったことがあったのです。

「ああ、僕は今、気が果ててしまってるんだ」
「気がないことはやらないようにしよう」
「生きるか死ぬかなのだから、働くとか考えなくていい」
「社会的にダメだと思っていることも大丈夫だ」
どうせ動けないのだから、開き直っていこうと思いました。

そうしたら、１月に一度ぐらいは動けるものが見つかったりするのです。

その内容というのはほんの些細なことでした。
「家の前の道端の、あの花が咲いているのかな？」
「今日の月はそろそろ欠けているかな。」
と見にいこうと思うと身体は動く。

頑張っても身体は全然動けないわけなのですけど。
そんなことを気にかけると
自分の身体は動いてくれる。

僕の努力や意志
先生から教えてもらったこと
そんなことで身体は動いてるのではなくて。。。
目に見えないようなほんの些細なことで、楽に身体が動く。

やる意味とか、筋肉の動きとか、食べるものとか、そういう目に見えるものだけではなくて。
目に見えないものが生きていくには大切なんだなと思いました。
それは、自分にとって驚きというか、世界を変えるような体験でした。

見ている世界を変化させていく鍵

この気づきから、私はこの
「目に見えないけど身体を動かしてくれるもの」の存在を感じながら
いろんな活動をしています。

この写真よかったらみてください。

これは私の自宅のローリエを漬け込んだものです。
香りももちろんとても良いのですが、
色目が本当に綺麗なのです。

この緑色をみた時、なんだか身体が動いてしまって写真を撮りました。
うちのスタッフも作業中、特にお願いもしないのに、
「わー、綺麗！」と言いながら写真をどんどん撮ってくれます。

何かに触れた時、理由はないのだけど身体が動く。
この現象こそが今私たちが見ている世界を変化させていく
鍵になるのではないかと思い、
ひたすら、この身体の動くことを探究して行っています。

というか、上記の体験を通じて、
身体が動くことしかできなくなってしまった。
というのが本当のところかもしれません。

フェアリーフレグランスの名前の由来

フェアリーフレグランス™️の名前も
「目に見えないけれども身体を動かしてくれているもの」
を表現する物語を探して、辿り着きました。

物語のピーターパンのセリフに
「空を飛ぶのに必要なのは信じる気持ちと妖精の粉。」
という言葉があります。

動きたいと思っても身体は動くわけではない。
でも、ふと気づくと、
目に見えないけど、身体を動かしてくれる存在があった。

空を飛ぶ
　↓
今の世界
（重力に囚われた仕組み、見え方）
とは違う世界を体験する。

妖精の粉
　↓
普通は目に見えないけど
信じる人にはちゃんと見えるもの

私たちが、自分の見えてる狭い世界を超えて、
違う現実を認識、体験できるためにある存在。

認識できない、目に見えない命の微量成分が
妖精の粉なのではないかと考えて開発を進めています。

目に見えない大切なもの
その一つが最初にお話しした非加熱抽出の成分です

そんな、目に見えないけど大切なものを
精神病院から出た私は、一つづつ発見していきました。
そして、それは１０年経った今も続いています。

０歳児の自分を育てる

精神病院から出てきてから、
２年ほど、毎日身体が動くかどうかを確かめながら、色々と試していきました。

自分が何に身体が動けるのか全くわからない。
僕は今まで教えられた世界を生きてきたんだなと思うとともに、
自分のことが全く分かってなかったと思いました。

自分の内側に全く触れてきてない自分は、
０歳児みたいなもので、これを育てていくんだと覚悟を決めました。

実際、見ていただいている先生からも
「今の君の状態は因幡の白兎のような状態で、本当に丁寧に過ごしたほうがいい。」
とも言われていて、いつも身体の外側がヒリヒリするような体感でした。
まさに赤ちゃんのような状態です。

一瞬、身体が動くと思ったけども、やってみる気持ち悪くて倒れてしまう、発作が出てしまう。
なんてこともよくありました。
まさに赤ちゃんの立ち上がっては転んでを繰り返すような感じでした。

真に科学的な態度で世界を体験し続ける

そんな自分を育てていくにあたって、考えた方針は以下の三つでした。
●自分の思ったことを否定しない。どんなに馬鹿げた話でも。
●真に科学的な態度で世界を体験し続ける。
●目に見えないことになってる話を一つづつ体験していく。

一つ目の「自分の思ったことを否定しない。」というのは
以前シュタイナー教育の子育てのお話を聞いたとき覚えていた話でした。

私が聞いた話なので、確かかはわかりませんが。
シュタイナー教育では子供に
「世界はこうなってるんだよ」というような、
教えこむことはしないそうです。

子供が自分の体感で得た知識を大切に、
そこから補足していくように、世界を広げていってあげる。
というような感じで育んでいくのだそうです。

なるほどなと思った自分は。
現代社会では「おかしい」と否定されているようなことも。
頭からないとすることなく。
自分の体感で感じたことは、ちゃんとあるとしていこう。

ということを考えました。
これが二つ目の「真の科学的態度で世界を体験し続ける」
ということでした。

目に見えない事になっている話を一つづつ体験していく

そして、この自分を知っていくヒントとしていったのは
いろんな代替療法や過去言い伝えなど
自分の身体と心と向き合う中で出会う考え方でした。

自然栽培、草木染、東洋医学、芸術療法、アーシング、発酵技術、宝石療法、ホメオパシー、陰謀論などなど
まだまだ、思い出せないほどたくさんありますが、
現代ではない事になってる話をひとつ一つ紐解き
信じ込むことなく、体験していきました。

その時わかるものもあれば、全くわからないものもあり。
わかるものは、事実として受け取り、
わからないものに関しては、それも事実として受け取りました。

わからないものに関しては、自分の感度がまだ低い可能性もあるなと思い。
３ヶ月から１年、しばらく続けてみたりするとわかるようになるものなどもあり、
色々と面白いなぁと思った体験でした。

一番ない事になっていたのは自分の感性

でも、ない事になってる話の中で一番大きかったのは
「なんとなく現れる自分の中の気持ち」でした。

散歩している最中自分は何を感じているのか。
道端の草木をみるとき僕は何を感じてるか。
夕焼けに触れながら僕は何を思っているのか。

そんなひとつひとつ、ない事にしていた自分の感じたことや
ふと思いついたこと。
そんなことをひとつひとつじっくり味わっていきました。
発作で人に会えない分、膨大な時間をかけることができました。

そうしていくうちに、
●自然界の色目と服の色目の共振で身体が動く気がする。季節の色目からエネルギーをいただく。平安の襲色目。
●風や大地から受け取る癒しの力
●空の雲はメッセージをくれると言われたことがあったので６時間ぐらい空を眺めていると見えてくるものがあったり。
●空に触れる時間が多いと、いろんなアイデアが湧いてきたり。
●夕陽が与えてくれる、無償のエネルギー。
●星に手を伸ばすと今日の運命の星がわかる。

とにかく制限をかけずに、世界の感覚を自分なりに感じ、解釈する。
いろんなことを受け取ることができました。

これらは一見、科学的ではないですが、
自分にとって、とても大切なことでした。
それは今まで世界から与えられた知識よりも
手触りと色を持って感じられるものでした。

そうしていくうちに、
文字通り灰色に見えていた世界は
少しずつ色を取り戻していきました。

最後に

この旅路の中で出会い深め続けているのが
目に見えないものを大切に創った。
フェアリーフレグランス™️です。

冒頭の非加熱未精製の抽出方法
だけでなく、
●クリスタルでの香りの変容
●発酵技術を活かした香りの変化
●オールドテクノロジーからの
●中世のレシピの復活
●桜の開花エネルギーの採取

などなど、
さまざまな、目に見えないことになっているけど確かにあるもの
を大切に紡ぎあげた香りです。

次のお手紙では
そのフェアリーフレグランスの要素やその社会的背景について
もう少し紐解かせていただければと思います。

長文お読みいただきありがとうございました。

バリバリーHP

☆その２はこちらから

大切なものは目に見えない、非加熱未精製フェアリーフレグランスの秘密　その２

吉田恭隆
調香師
リベレーションブランド バリバリー代表
アンバーグリスジャパン代表
機能性香料医学会 理事
https://lit.link/helloyossy